「心のバリアフリー」とは、すべての人が平等に社会参加できるように、人々の行動でバリアをなくすソフト面のバリアフリーのこと。高齢の人や障害のある人、乳幼児を連れた人など、誰もが円滑に移動し、さまざまな活動を楽しめるまちづくりを進めるためには、施設などハード面の整備だけでなく、全ての人が平等に参加できる社会や環境について考え、必要な行動を続けることが重要だ。
都は、東京オリンピック・パラリンピックを見据え、意識啓発等に取り組む企業等を、「東京都『心のバリアフリー』サポート企業」として115社登録。また、先進性、独自性、波及効果等の観点から特に優れた取組を実施している企業等を、「東京都『心のバリアフリー』好事例企業」として10社決定した。
「東京都『心のバリアフリー』好事例企業」には、みんなのフィッティングルームをはじめ障害者やLGBTの方なども気兼ねなく快適に利用できる店舗づくりをしている株式会社丸井グループや、乗務員が講師となり地元大学でUDタクシーの乗車体験を実施している三幸自動車株式会社などが選ばれた。
「東京都『心のバリアフリー』好事例企業」では、各企業における「心のバリアフリー」実践のための3つのステップを紹介。そのひとつに、障害のある人を含めたすべての人に配慮していない“社会のバリアに気付く”という項目があり、企業は、日常生活で気付かない社会のバリアを理解するため、障害当事者である車椅子ユーザーや外国人を講師に招き講義を実施したり、視覚障害者や高齢者などの疑似体験研修など、独自の取組みを行っている。
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